西来寺山主ご挨拶


法華千部会でのお十念

法華千部会でのお十念

西来寺は「せいらいじ」と読み、天台真盛宗の別格本山としての由緒をいただいています。天台真盛宗は、宗祖を室町時代中期の天台僧・真盛上人(1443-95)に仰ぎ、総本山は大津市坂本(比叡山・横川の麓)にある西教寺で、私どもの西来寺は宗祖真盛上人が伊勢の地に来られ、安濃津にて初めてご説法なされてより、そこに不断念仏道場が建立されたのを開基としています。それは、延徳2年(1490)4月13日、上人48歳の時でした。
西来寺の、拠り所とする根本の経典は、法華経であり、本堂のご本尊は阿弥陀如来です。「朝法華夕念仏」が天台宗の基本的なお勤めの仕方であると言われますように、「法華経を読んで念仏を唱えて廻向する」のが、日課のお勤めであり、基本的なお勤めの仕方です。年中のもっとも大きな行事は、5月11日12日13日の3日間に勤められる「法華経千部会」です。末寺は百数十ヶ寺ありますので、沢山の僧侶方にお出で願い、法華経8巻(開・結を合わせて10巻)を読み上げ、檀信徒とお詣りの方々の守護を願い、先祖の永代供養をいたします。
毎月の行事は8日の午後に行われる「円頓戒」です。これは、天台宗の菩薩戒を学ぶ法要で、宗祖真盛上人の教えが「菩薩戒を学び念仏を称える」ことを宗旨とするのに依っています。やさしく言えば、「月の8日に仏様を拝み、仏様の教えを学んで、心身を尊く養う」ことをめざしています。円頓戒を毎月行うのは、西来寺の大きな特色です。
西来寺での私たちの日課は、不断念仏を志しています。これは、真盛上人がここを不断念仏道場とされたことによります。それで西来寺では、ことあるごとにお詣りの方々に「お十念」をお授けします。これは、阿弥陀仏の第十八願(ご本願)にもとづいて、わが身に仏様の明るい光を灯して、その光に護られて明るく健全な日々をおくることを期するものです。
西来寺は、末寺と檀家を擁していますが、津市の街中にあって、どなたにでも親しくお詣りして下さることを願っています。