5 津市指定文化財(書跡)


紙本墨書 成唯識論残欠 紙背唯心要巻六  1巻 平安時代 昭和33年9月9日指定

『成唯識論』は中国唐代の僧玄奘の著書で、平安時代初頭に写経所で書写されたものと思われる。唯識とは、この世のすべての現象を精神活動の発展展開として説明する考え方である。

 

紙本墨書 後奈良天皇宸筆 和歌御詠草  1幅 室町時代 昭和33年9月9日指定

「初春雪」と題して、流麗な草書体で3首の和歌が墨書されている。後奈良天皇は、大永6年(1526)から弘治3年(1557)の室町時代末期に、31年間在位していた。

 

紙本墨書 真盛上人筆十念名号  1幅 室町時代 昭和33年9月9日指定

明応2年(1493)正月30日付。天台真盛宗の開祖真盛は、信者に仏と縁を結ばせるために、「南無阿弥陀仏」を十度繰り返し唱えさせた。これを「十念」と言い、それを墨書したもの。

 

紙本墨書 盛品筆法語  1幅 室町時代 昭和33年9月9日指定

盛品は、西来寺の第3世住持で、第2世住持の盛算とともに真盛の高弟である。この法語は、年頭にあたって調和のとれた世の中で万物に差別なく平等に利益あらんことを願ったものと思われる。

 

清雲院消息紙本墨書 清雲院消息3通  1巻 江戸時代 昭和33年9月9日指定

清雲院(俗名於奈津、家康の側室であった)が、江戸から西来寺へ宛てたもので、西来寺の大檀那の死去により、600両の遺産分配を知らせたものである。

 

 

 

 

尊き御法紙本墨書 禁中懺法講記(尊き御法(みのり))  2巻 江戸時代 昭和50年9月22日指定

宮中で執行された懺法講法会の模様を参列した僧侶真阿宗淵が、自らの考証等を加えて、文章と挿絵によって詳細に書き記したものである。