2 元三大師堂


元三大師堂

元三大師堂

元三大師というのは、比叡山第17代の座主で、比叡山中興の祖と仰がれている高僧、慈恵大師良源僧正のことです。恵心僧都のお師匠様にあたるかたで、正月三日に亡くなられたので元三大師と呼ばれています。

西来寺の元三大師堂には、最初、民部法眼がえがいた画像がまつられていました。この画像はもともと比叡山横川に安置されていましたが、元亀2年(1571)織田信長の比叡山焼き討ちの際に持ち出され、その後西来寺でおまつりしていました。

寛永17年(1640)、江戸寛永寺の天海僧正から、時の将軍家光の子が生まれるので安産祈祷の本尊にしたいので、西来寺の元三大師画像をしばらくの間、貸してほしいとの申し出があり江戸へ送りました。その後、無事に世継ぎが生まれましたので再三返してもらうよう申し入れましたが、将軍の尊敬あつしという理由でのびのびになりました。

元禄15年(1702)藤堂藩4代目の高睦(たかちか)が調停に入り、杉山八三郎方実に模写させた画像と天海僧正の画像が西来寺に届けられました。現在のご本尊はこの画像です。